ニュージーランド地震の爪痕2

度重なる余震で建物の耐震性が弱まったニュージーランド(NZ)・クライストチャーチ

中心部では、自宅から強制退去を強いられる住民がいまなお生まれているそうです。。

中心部から程近いアパートに住んでいた夫妻は、クリスマスイブに突然住む家を失って

しまいました。。。。

 185人の死者を出した昨年2月の地震の規模はマグニチュード(M)6・3。

自宅アパートはさほど損傷しなかった。怪我も無く、平穏に暮らしていたそうです。

 ところが、昨年12月23日午後2時ごろ、2月の地震の余震とみられる

M5・8の地震が発生。

レストランにいた夫妻が慌てて帰宅すると、更に強い揺れが続いたそうです。

NZ政府によると午後2時からの約3時間、M4~6の地震が断続的に11回襲いました。

部屋は散乱し、アパートの外壁にはいくつもの亀裂を生じる事に・・・。

 24日午前0時過ぎ、二人の地元警察官が突然訪ねて来て

「アパートの他の住民が自主的に全員避難したことに気づいていないのか。

君らも避難した方がいい」。そう言って足早に立ち去っていったそうです。

 その時、初めて人の気配がないことに気づき、怖くなって衣類や貴重品など

載せられるだけの荷物を車に積んで、近くの道路脇で車中泊。

翌朝7時過ぎ、眠い目をこすっていると市の担当者が建物の損傷具合を確認に来ていた。

どうなるか尋ねると「おそらく『レッドカード』(強制退去を命じる通知)

が貼られることになるだろう」。

 数時間後、レッドカードが外壁に貼られ始めた。赤地に大きな黒文字で

「建物に近づいたり入ったりしてはならない」とあったそうです。

東日本大震災でも大きなダメージを受けた宮城県の建物も実際に見に行きましたが

かなりひどい損傷の建物も多く点在していたのは事実です。

建築基準法で満たされているのはもちろん、損傷の無い状態での話。

損傷がひどいものをそのままにしておくと、次いつ起こるか分からない

地震の影響により、小さな地震であっても被害が大きくなってしまう可能性もあります。

『また余震が来て壊れてしまうから』

と修理しない方もいらっしゃるようですが、そのような時に修理費を

補てんしてもらえる『地震保険』です。