首都直下地震に備え、9月1日に大規模訓練

 震度6弱以上の首都直下地震の発生を想定し、警視庁が防災の日の9月1日、

都内118カ所で交通規制する大規模訓練を行います。

都心の全面通行止めを想定した昨年の訓練で思わぬ交通渋滞が発生した“失敗”を教訓に、

今後は都心から郊外に避難する車の移動は可能にするよう方針転換するそうです。

今回の訓練で実効性を検証します。

 警視庁交通部によると、訓練は午前9時から約10~20分間実施します。

都心を囲むように走る「環状7号線」を境に、外側から内側への移動を禁止。

環状7号線上の計40カ所に警察官を配置し、交通規制を行います。

 警視庁は当初、被害拡大の防止や救急車などの通行路確保のため、

首都直下地震の発生直後は7号線の内側を全面的に通行止めにする計画でした。

しかし、計画に基づいて行われた昨年の訓練で渋滞が発生。

「地震発生時に、可能ならば都心から早急に離れることも重要ではないか」

と批判も出たことなどから、7号線から外側へ出る運転は認めることになりました。

 ただ、「都心を出る」という名目で際限なく運転を認めた場合、結局、渋滞で

大混乱する恐れもあり、警視庁は、7号線から郊外や他県に向かって放射状に伸びる

主要幹線道路や高速道路計7路線についても通行を禁止。

パトカーや救急車、自衛隊車両などが通行する緊急車両専用道路とするそうです。

今回の訓練でも、この専用道路など計78カ所で、一般車両の通行を全面的に禁止し、

自転車にも乗れないようにします。

また、目白通りの約2.5キロ区間では、自衛隊車両など計約35台を

実際に走行させる訓練も行うといいます。

 具体的な訓練場所は警視庁のホームページで告知していますが、

昨年の訓練では事情を知らないドライバーが現場で苦情をいう一幕もあったそうです。

今年の9月1日が土曜日なので、平日に行われた昨年よりは混乱は少なくなりそうですが

でも実際に何かあった場合は、いつ起こるか分からない状況だと思います。

困る人も当然出てくると思いますが、ただ訓練も実際と同様、混乱も想定した上で

交通規制がある事の認識をする為に必要な事ではないでしょうか。

なのではないでしょうか。