地震を呼ぶ(!?)“スーパームーン”が大接近

今、6月23日に控えた「スーパームーン」という天体現象が話題になっています。

スーパームーンとは、月が地球のまわりを回る軌道が完全な円ではなく、

“楕円形”になっていることから、この軌道上で、月がもっとも地球に近づいた時に

満月または新月を迎えることで、通常の月よりも明るく、大きく見える現象です。

これが大地震の発生と関係があるという説があるそうです。

実は、最近月が地球に最も接近したのは東日本大震災の8日後の

2011年3月19日でした。この時は、19年ぶりの大接近で、月が最も遠い距離にある

場合と比較すると、14%大きく、30%明るく見えたといいます。

このことから、月の引力が大震災の発生に関わりがあるのではないかと、

ネット上でも噂されるようになりました。

2011年の時ほど接近していませんが、一般的なスーパームーン現象としては、

1954年(11月10日)、1974年(1月8日)、1992年(11月9日)、2005年(1月10日)、

2012年(5月6日)にも起きていたことが明らかになっており、

2005年に起きたスーパームーンでは、この15日前に、2004年12月26日に発生し、

地震と津波で28万人以上の死者を出したスマトラ島沖地震(M9.3)が発生しています。

東北沖で36年間に発生した地震について引力との関係を調べた結果、

大震災の8年ほど前からは、引力の影響が強い時に地震が集中していたとし、

「引力の影響と地震の頻度」を調べることで、巨大地震が迫っていることが

わかるかもしれないと言います。

月と地震になんらかの関係性があるとすればスマトラ島沖地震ほどではありませんが、

スーパームーンの前後に起きた大地震には、

・2005年のスーパームーンの2日後、2005年1月12日発生した大西洋M6.8の地震

・2011年のスーパームーンの5日後、2011年3月24日に発生したミャンマーでM6.9の地震

・2012年のスーパームーンの8日前、2012年4月28日に発生したトンガM6.6の地震

などがあります。

今回のスーパームーンで、必ず大きな地震が起きるとは限りませんが、

地殻の歪がピークに達しているところで発生する可能性は、

考慮しておくべきかもしれません。

特に、スーパームーンの前後1週間、既にその時期でもありますが、

気をつけておいたほうがいいかもしれません。