関東で大地震の直撃リスク上昇

首都直下地震の発生が懸念されている関東で、マグニチュード(M)8級発生の

リスクが高まっています。

今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率を政府が調査したところ、

千葉が75・7%、横浜が71・0%と高い数値を示すなど、

東京や埼玉を含む首都圏で軒並み確率が上昇しました。

専門家は、房総沖や茨城沖でM8級海溝型大地震の危険が迫っているとしています。

政府の地震調査研究推進本部は2年ぶりに「全国地震動予測地図」を更新。

こちらがその図です。

東日本大震災後初めての調査で衝撃的な数字が出ました。

全国110の主要な活断層による地震や海溝型地震の長期的な発生確率から

揺れを推定すると、関東で今後30年以内の震度6弱以上の揺れを伴う

地震のリスクが飛躍的に高まりました。

2010年に31・3%だった水戸はおよそ2倍の62・3%になり、

千葉も11・9ポイント上昇した。

東南海、南海の連動型地震を引き起こすとされる南海トラフ沿いでも

発生確率は高まっています。

静岡が全国最高値の89・7%、津も87・4%の高水準。

大阪も62・8%に高まりました。

太平洋側は北海道から四国まで安心できない状況は続きますが、

なかでも目立つのは関東でのリスクの高さです。

昨年の大地震の影響により、東日本全体が東南方向に5・2メートル

関東でも20~30センチずれて地震が起きやすい状況になっているそうです。

気になる点は、震災による地震断層のずれが茨城沖と房総沖で止まっていること

だと専門家は言ってます。

メカニズムははっきりしていないようですが、太平洋プレートが押し寄せて

非常に強い圧力がかかっているのは間違いないとしています。

この状況を考慮すると、何かのきっかけで茨城と房総が動く危険が高いとの事。

M8級の海溝型地震が発生する危険が高まっているそうです。

首都圏や南海トラフなど総じて太平洋側のリスクが高い一方、

日本海側の確率は低いですが、数値はあくまで参考にとどめて、充分な警戒が必要だ

という事には間違いなさそうです。